皆小さい頃って覚えてない人やうろ覚えの人も居るよな。でも俺は違う。小さい頃の思い出は怖かった事しか覚えてないんだ。
ある夏の日俺、友達と喧嘩して一人で帰ってたんだ。
いつもなら楽しく皆で帰る帰路。
でもその日は怒りながら、寂しい帰路。
俯きながら帰っていた帰路。
その時気付かなかった。
俺以外の人の姿が見えないって事を。
後ろから誰かにランドセルを叩かれて振り向いた。そしたら知らないおじさんが立っていて、季節外れのロングコートに帽子を着けていた。
「おじさん、誰?」
「……寂しいのかい?」
「…うん。寂しい…」
「そうかい。じゃあ、君がもっと大人になったらおじさんが迎えに来るから元気に待っているんだよ?」
「?おじさん、どうゆうこ…あれ?」
いつの間にかおじさんは居なくなっていて周りには色んな人が歩いていた。それが怖くて夜は寝れない時もあった。
そんな思い出だ。その時からは大分寝れるようになったけど時々思い出しては寝れなくなるそれの繰り返し。
「そーいや、あのおじさんと会ったの此処だったな…」
ふと、周りを見てみると周りに人が居なくなっていた。人だけじゃない…生物と言うもの全てが居なかった。俺はあの時の事が鮮明に思い出していた。そしてその思い出と重なるように後ろから方を叩かれる。振り向いちゃいけないと思いながらもゆっくりと後ろを向いた。
「寂しかっただろう?おじさんが迎えに来たよ…」
俺はそのおじさんの手を振りほどき怯えながら逃げた。夢だ夢だと心の中で叫びながら、俺は家まで全速力で走る。
途中の階段を駆け登りながら上を向くと人の足が見えた。俺はビタッと止まり、血の気が引いていくのを感じた。見えている足がゆっくり降りて来てその人物が誰なのか解った。
「ひっ!!」
「酷いじゃないか。逃げるなんて」
さっきまで後ろに居たはずのおじさんが俺の目の前に居て、そんなに速く此処に辿り着けるわけがない。と頭の中で思う。冷や汗が全身から出ているようで夏なのに寒い。
「おや?怯えているね…大丈夫。おじさんと一緒に来れば怖くないよ」
「っ…く、来るな!!」
「…僕は待ったんだよ。君が大人になるまで…なのに君は…」
変なおじさんの周りからもぞもぞ、ズズッ…って言う音がして嫌な予感がして自分の足元を見てみると、
「ひっ!!うわぁあぁぁああああああああああ!!」
足元には俺位の年、或いは俺より下の奴等が俺の足を掴んで笑って居た。引き下がろうとしても力が強くて動かない。
「大丈夫、この子達は君の友達だよ。君が寂しくないように沢山集めたんだ」
「や、やめ…」
「さぁ、今度は君がこの子達の様になるんだ」
ゆっくり、ゆっくりとおじさんは俺に近付いて来て、手にはギラリと光る鋭い刃物。その刃物が俺の喉元に持ってこられ突き付けられる。おじさんは恐怖で泣く俺を抱き締めて喉元の刃物を刺した。途端に俺の意識は遠退いて喉元から赤くてまだ温かい血がおじさんに掛かっていた。
「皆おはよう。今日からこの子がうちの子になります。仲良くしてあげてね?」
無言でしかし笑顔で手を上げる我が子達。僕の隣に立っているこの子も今は無言で無表情だがいずれ楽しくなる。なんせ此処は寂しく無いから…さて、次はどの位の年の子がいいかな?ああ、そう言えば小学校低学年位の子が居なかったんだ。よし、次は女の子にしよう。
さぁ、行こう。我が子達よ。
「朝のニュースをお伝えします。○○公園で小学校低学年の女の子が喉元を刺され死亡しているのが発見されました。犯行当時、周りには殆ど人気が無く目撃者は居ないとの事です。警察は三日前の高校生殺人事件と関連性があると見て調査を進めています。さて、次のニュースです。最近……」
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書き終わったぁぁあああ!!徐々に文が短くなっているのは麗希クオリティーだからです(`・ω・´)←
すみません…次こそはちゃんと怖くしたいと思っているので…!!
そして誰かにネタくれださい。マジで無くて困ってます(必死)
このお話は私の姉とバイト先の社員さんから聞いた話を弄って書きましたw
お二人ともネタ提供あざっす!!あなた達はネタ提供の神だ!!←
うざいですね。すみません。黙ります。
それでは次の呀紅夜ちゃんの作品を大いに期待しましょう!!
ではでは…