5 いちばん


※曹丕は社会人




父の跡を継ぎ、私は会社の社長となった。

毎日忙しい。

書類は多く、挙がってくる案件全てを割り振らなければならない。

それに、今日は合同会社との会食もあった。


日付などもう既に変わっている。


「帰った」


暗いマンションの部屋の明かりを点けると、真っ先に白い猫が私の足に擦り寄った。


「みゃあ〜」

「三成、待っていたのか」


愛らしい、私の猫。

三成が、私の疲れを癒してくれる…。


「お前は暖かいな」

「にゃあ?」


いつでも、お前は私の心を暖めてくれる。



「…一緒に寝るか?」

「にゃっ!」


明日は土曜日だ。
三成とひなたぼっこするのも良さそうだ。


「…遥か昔から、お前は私の側に居たような気がするな」

「にゃ?」



三成と名付けた時、その名は自然と口から出た。

初めて見た時、懐かしさを覚えた。


そしてお前は、私の行動を知っているかのように私に合わせた。

寂しい時は常に側に居て、風呂上がりにはタオルをくわえて私を待ち構え。


……考えすぎか?



「疲れているのだろうな…」


喉を掻いてやると、気持ち良さそうにゴロゴロと喉を鳴らす。


「寝るか、三成」



私の後を、近すぎず遠すぎず、いつもの距離で歩く。



「明日は二人で休むか、三成」



側に三成の温もりを感じながら、私は眠りに就いた。





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すみません
本当にごめんなさい(泣)

宮姉様ごめんなさい(泣)





そしてふざけたオマケ→


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