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高い天井から吊されているシャンデリア。

金と白を主とした部屋の丸テーブルに、三成と曹丕は向かい会っていた。


「…レストランだとばかり思っていたのだが」

ここは何処だと三成が聞けば

「私の家だ」

何食わぬ顔でサラリと答えた。

その答えに三成は一瞬だけ目を見開き、視線をテーブルに向け俯いた。


「…三成」

「何だ」


ゆるりと曹丕は、三成の髪をに触れ、そして白いきめ細やかな頬を撫でる。


「明日は休日だろう。今日はこのまま泊まっていけ」

「…そこまで貴様の世話になるいわれはない」


何故会ったばかりの、友人どころか年齢も違う男の家に泊まらねばならないのか。


三成は勘弁してくれとでもいいたげな目を曹丕に寄越した。


「…就職が無くて困っていると聞いたが」

「っな」

「あの校長がお前の話をしていた」


しかし、あの時三成は心ここにあらずといった状態だったため、曹丕と校長の話など全く聞いていなかった。

三成が不機嫌になったのを見て、曹丕は言った。


「いい就職先があるのだが」

「何っ!?」



ガタッ


三成は勢い良く立ち上がった。


予想通り、三成が食ってかかったことに気分を良くした曹丕は、ワインの入ったグラスを持ち上げる。


「それは一体…」

「私の秘書だ。今年で結婚退職をしてしまうのでな」

「…秘書、か」


それを聞いた三成は座り、顎に手を当て悩み始めた。

「…三成は18か」

曹丕はグラスを持ったまま、やや控え目に尋ねた。

「ああ…そういうお前は?」

「私は21だ」



思ったよりも若い。

三成は曹丕の年齢に、正直に驚いた。


「…そろそろだ」


曹丕がグラスを空にしたと同時に、豪勢な食事が運ばれてきた。




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