せめて、夢の中で。

▽背中


いつしか見た背中は
今はもう、手の届かない所にあった


行かないで、
まだ…


私を置いていかないで

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▽本当は、


言って欲しい、て思ってる
本当のことを。

でも、

言わないで欲しい、て思ってる
本当のことを。


「だって、この関係が崩れちゃいそうだから」

―なんて、
そんなのはただの建前でしかないのにね。

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▽泣かないよ

大丈夫、泣かないよ。

このまま終わるのは
嫌だから…

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▽お願い。

夏の空の下で
君が笑う。

お願い。
ずっと君は笑ってて。

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▽しろしろしろ。

あのね、
真っ白だったの。

目をあけたら、
なにかも、
消えてしまったように。

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▽開始十分前

大きく息を吸って、
ゆっくりと吐いて。

そして、
大空見上げて、

大丈夫、できる。

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▽ひとしずく。

とても、綺麗で儚くて…

それは目の前であっという間に
おちてしまった

煌めいて
一瞬だけ現れて
消えていく

君の、
本当が……

知りたい。

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▽からめた指先。

指と指が交差して、
互の熱が伝わり合う。

「ねぇ、　　　　　」

伝わってよ、
この想い。

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▽空と水面

空の青を
吸い込んだみたいに
きらきら映る
澄んだ水面

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▽泣くな。

今日は空が泣いている。
泣くな、
僕も頑張るから。

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