アンダーザローズ



青く澄んだ部屋で 星を一つ吐いた
嘘が嫌いな君が 目を背けて笑っていた
可視化してよ その憂いも哀しさも
暗い庭に棄ててきたんだろ 善も悪も

硬直する時計 水を知らない蛇口
仔猫の足音と鍵の音
あまりに純粋すぎた窓 密室の残響
何も間違ってはいなかった、
しかし敢えて言うならば。

何度も悩んで 迷って 上手に生きる術を探して
へし折った右脚引き摺って 笑い方も忘れた僕は
木曜日の朝を恐れた 積み木を崩し満足そうな
君の声が夢に響いて また溺れていく

酷く痛む頭 記憶さえ曖昧な
嘘が嫌いな君が 目を背けて笑っていた
「煙草の吸い方、吸殻の片し方。
あなたの性格が嫌な程出ているのね」

部屋の壁を引っ掻いて
中身を見たくなった日の事 鮮明に覚えているよ
思うより綺麗じゃないや、まるで人間みたい!

何度も悩んで 迷って 器用な君に憧れて
ずたずたの左腕伸ばして まだ夢見てる僕は
人の波に飲まれ泣いてた 未成熟な儘投げられた
それでも藻掻いていた 明日を掴まえようと

強がる僕の心臓を 縦に裂いて引きずり出した本心を
スプーンに乗せて 君は満足そうに噛み砕いた
「スープの波紋とブリキの兵隊、白い金魚、朝焼けに消える綺麗な風船。あなたの記憶全部、あたしに呉れる?」
二人だけの秘密

何度も悩んで 迷って 上手に生きる術を探して
へし折った右脚引き摺って 笑い方も忘れた僕は
木曜日の朝を恐れた 積み木を崩し満足そうな
君の声が夢に響いて また溺れていく
それでも明日を掴まえようと藻掻く

何も間違ってはいなかった、
しかし敢えて言うならば それは





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煙草の吸い方は、本当に性格が出る気がします








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