anima



手探る真夜中の温度 何時から冷え出したのだろう
春を忘れたカレンダー 赤い星と紫煙の渦
四六時中ひた繰り返す 悲鳴にも似た笑い声
鈍く鳴る秒針だけが現実だった。

遠くなる背中、落としていった言葉
どうして 俯いた儘、ごめんねだなんて
酷い呪いを残して 君は

淋しく注ぐ月の光が 凍える部屋に乱反射
儚くて、それでいて 消えてくれない
影を打ち消すように 窓を割った
どうか、穢れ無き 清き心であれと
夜空はまだ朝焼けを待ち焦がれていた

片羽を引き摺った、まだ信じていた
どうして 立ち止まって、待っている様な
残酷過ぎる程優しい君を、僕は

淋しく注ぐ月の光が 凍える部屋に乱反射
儚くて、それでいて 消えてくれない
影を打ち消すように 窓を割った
どうか、穢れ無き 清き心であれと
夜空はまだ朝焼けを待ち焦がれていた

「疑っていた?」
空を切る右手の温度
「知っていた?」
その一言が喉をつかえる
「幸せになる方法を見つけたんだ」
純粋な儘で。



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救いあれ。








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