色付く解毒



赤い花が咲いて、白い金魚がそれを食べた
日々はその繰り返しで 疑う事すら忘れた
君は飴玉を踏み付ける 嬉しそうな顔で
砕けた破片が照り返し 嘘の虹を生んだ

西から泳いできた鯨が 雨を降らせる
僕らの呼吸も 虫のお喋りも 土に流れた

la ti a fil ila ただぼんやりと君が唄う夢
錆びた街は 背景になる事を拒んでいた
la ti a fil ila 明日になれば海は消える!
母を喪った子はどうやって眠るだろう
君は知っているかの様に、少し笑った。

il fia tilma lue tu dia,shuel de mi la tas ti ila.
君が舞う度 ふわり開くスカートの裾に
血が滲んでいた 僕は目を逸らした
il fia tilma lue tu dia,shuel de mi la tas ti ila.
例えば神様なんてものが 居たとしたら
引き摺り降ろそうか 明日の為に

東から飛んできた燕は 赤い実を運ぶ
見た事がある気がするよ いつかの絵本で

la ti a fil ila ただぼんやりと君が唄う夢
錆びた街は やがて溶けた空に飲まれる
la ti a fil ila 明日になれば海は消える!
全て鯨が飲んでしまうよ 心配しないで
二人で赤と白の絵本を描こう 朝が来る前に

la ti a fil ila ただぼんやりと君が唄う夢
錆びた街は 背景になる事を拒んでいた
la ti a fil ila 明日になれば海は消える!
母を喪った子はどうやって眠るだろう
君は知っているかの様に、少し笑った。

「次に目が覚めた時、僕は君を知らなくて
ただ、酷く甘い飴玉の破片の味だけが 舌から消えないんだ。」

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