Hello,MidNight



嫉妬は螺旋状 灰色の街を塗り替える術を
未熟な僕は持って居ないから 明日も曇り空
君の声を掻き集めて 星空の隅で泣いた
思えば思う程虚しさが滲む スプーンが音を立てて落ちた。

ブリキの兵隊が電車に轢かれて潰れている
死んではいないよ 誰も魂を信じていないから

ねえ、アランブラ あの庭で待っていて
全てが終わったら迎えに行くよ 此の手は見せられないけれど

綺麗な星屑を ぐちゃぐちゃに潰し笑った記憶
子供の頃の純粋な残酷さ きっと消えぬ儘
三秒間息を止め 目を逸らす空に祈る
人間の数だけ神は居るが、昨日の戦争で皆消えた。

ねえ、アランブラ あの庭で待っていて
全てが終わったら迎えに行くよ 此の眼はもう見えないけれど

目蓋の裏が告げた夜の訪れ あの日落としたスプーンはまだ見つからない
「見つからなくて良いんだよ。」

ねえ、アランブラ あの庭で待っていて
全てが終わったら迎えに行くよ 此の手は見せられないけれど

ねえ、アランブラ あの庭で待っていて
全てが焼かれて灰に散っても 此の嫉妬は螺旋に刻まれ消えない

「君は僕を信じていないから 僕はきっと生きてはいないよ」
なんて、それさえ嘘だね だって君は僕を知らない








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