アンチ・サクリファイス



ねえ、もう思い出したくない事?
終電の車窓に映す あの日々の記憶は
そんな顔させる程 嫌な事だったのかな

二律背反の心 人も疎らな夜の街に棄てて…
なんて口にした所で アルコールと一緒に
混ざり、流れ、また押し寄せるだけ

煙草の煙と混ざる 知らない香水の香り
左手首に滲むアティックローズ 傷が証と信じてた

Endless rain 呼吸が重なる時 想いが揺れた。
散々傷つけられたって 突き放す事が出来ない
延々絡まる感情 孤独を愛せる程、 大人じゃなかった
「ごめんね」は誰の為に 今宵 熱に溶けて逝くの

見知らぬ手に誘われて 気付けば瓶の中
ワンダーランドって意外と陳腐ね、なんて
結露した涙も知らん振り 堕ちていく

嘘の優しさだけが欲しい
真実と現実はもう絶えられないから
皎い夜に落ちる雫 幽遠のアンチサクリファイス
透明な儘で 悪夢を繰り返せど、

Endless nein 視線が絡まる時 本当を知った。
侮蔑と差別と憐れみと、嗚呼もう知りたくない位 君を君の心を知って行く
皓々、闇に浮かんだ月が嗤う まだ熱を持つdesire
「終わらない夢で踊らせて、私を壊すまで」

─これで満足か?
白兎が皮肉に突きつけた
消えかけの月を背に飛び込む4番線 いつかの車窓
刹那、伸ばされた其の手は 懐かしい気がした。
指先だけ掠めて 日が昇る前に幕を閉じる

Endless rain 呼吸が重なる時 想いが揺れた。
散々傷つけられたって 突き放せなかった
延々絡まる感情 孤独を愛せる程、 大人じゃなかった
「ごめんね」が誰かの為に 朝焼けの熱に溶けて消えた








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