綿津見のアルドラ



音が零れていく。散らばって色とりヾ
砂浜で遊ぶ少女 母親の面影とビーズを探す
押しては返す波は鼓動 満ち干きは駆け引きと歌う

¾「屹度、見つからないよ。其の一粒は砂に飲まれてしまった。」
½「其れでも信じて居たいじゃない。途方も無い世界にだって、奇跡が有る事を。」

天才的な台詞 空白の旋律
カテドラルな幕が降りる 君の明日はどこ
有線接続した夕闇の霧 憂う太陽
後ろめたさが影を作る 僕の明日はここ

砂浜に打ち上げられ 干からびた小説も
昔は誰かの夢を孕んでいただろうか
もう割れて音を忘れたツィターを
彼の者は拾い上げるだろうか

0.0「宝探しは終わったかい。鐘が鳴るよ。もうお家へお帰りよ。」
¾「だから、云ったんだ。奇跡なんて無いんだ。亞の一粒が無くたって、君が居れば僕は良かったのに。」

天災的な台詞 独白の真実
空廻る情緒のサテライト 君の明日はどこ
深海が海馬に拡がる桎梏、婀娜なる記憶
暗い朝を探していた 僕の明日はここ

←[回帰]←[複雑]←[欠け]←[満ち]→
繰返す呼吸の様に 虫食う心を埋めても、端から零れていく

天才的な台詞 空白の旋律
カテドラルな幕が上がる 君と明日はどこ
有線接続した夕闇の霧 憂う太陽
後ろめたさが影を作る 僕と明日はここ

0.0「海辺に満月が降りた夜、鍵を咥えた仔猫が鳴いた」










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