(ゲリラ豪雨とピンク色)



※拍手お礼文
※名前変換なし






「突然降り出したねぇ」

「ゲリラ豪雨やな」


強い風に乗って降る雨は、
容赦無く傘の持たない体を濡らした。

逃げ込んだ公園の遊具下。
大きめの滑り台の下で
しばらく雨宿りをする事になった。


「ふぁ…くしゅっ!」

「おーおー、大丈夫…か…」


白い夏用の薄いブラウス。
張り付いた肌と、透けて見える
ベビーピンクのレース………



(ーーー大丈夫やない!!!)


「勝呂くん?わっ!」


反射的に正面から抱き締めると
硬直して俺の事を見上げて来た。

上目遣い。濡れた唇。
思わず生唾を飲む。


「か、風邪ひかれたら困るからな」

「へ?あ、ありがとう」

「おう……」


密着する肌に心臓が跳ねる。
無意識に行ったこととは言え…



【こっちの方がまずかった気がする】

((落ち着け…無心や!))
((はははは恥かしいっ!))