(ゼロセンチメートル) ※短い ※事後のピロートーク的な 繋がってるときより、果てるときより、私は、全てが終わったこのときが堪らなく好きだ。 絶頂を迎えた直後。 呼吸も荒くて、まるで余韻に浸るようにぴったりと汗ばんだ裸体を重ね合わせる。上にかかる勝呂くんの重みすら気持ち良くて、胸がじんわりとあたたかくなる。 「中、ひくついとるぞ」 「そっちこそ」 「お前のせいや、阿呆」 「ふふ」 勝呂くんの首に回していた両腕に更に力を込める。互いに快楽を求めて貪りあっているときよりも、彼と一つになっている気がした。 「ほら、抜かんと。そろそろ離しぃや」 「もうちょっと」 触れた肌から互いの鼓動が重なる。 ぬくもりを共有しあっているような、そんな感覚。幸せだなぁ。 「大好きだよ」 「…知っとるわ」 「照れてないで、ちゃんと言ってよ」 「なまえが急に言うからや」 「ほーら、言って?」 身体で、言葉で、全てで愛を確かめ合って、幸せを感じて、最後にいっぱいに満たされるこの瞬間が私は堪らなく好きなのだ。 【0距離から、好きだと言うの】 (いっぱい出たね) (抜くとこなんぞ見んでええ!) そんなことでかよ、 みたいな変なとこで急に恥ずかしがりそう(笑) |