天国と地獄

最近、自分は地獄にいるんではないかと錯覚する時がある。
なぜならこの男と共に生活しなければならないからだ。
奴はいつもの冷血さからして、きっと淡泊だろうと考えてたのに けっこう絶倫で。
それが辛いんだけどなあ。帰るのが既に憂鬱だな…
今日は何と言って避けるべきか。
眉間に皺寄せ道を進めば何故この人がいる!?覚めない悪夢と言うべきなのか。
「夕飯の買い出しに付き合ってくれるなら構いませんよ。」
抵抗するのを諦めて承諾してやった。
カカシさんの表情を見たら 相変わらず嬉しそうだった。
自分の地獄はこの男の天国だという事は言わずともわかる。
何度となく考えた事だ。
記憶を辿っていくとこの人はいつもこの優しい笑顔を俺に向けてくれた。
思い出に耽ってると なんでか手を握っていた。
不意に目に入ったのはカカシさんの不安な顔つきだった。初めて見る不安な時の彼はかわいくて。

知らず知らずのうちに笑っていた。
そのうちカカシさんといられるなら地獄でも構わない、と ほだされそうで、
そんな事を思った自分に余計笑えてきた。

地獄の中でも期待してイイ?


ーendー
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カカシ先生が有頂天だとイルカ先生がどん底で、
逆にイルカ先生が好調だとカカシ先生が低迷していたりな話でした。

ちなみにside:kとside:iの文字数は同じにしてあります。
(文章ごとに文字数同じにしてたので書くのに苦労しました。)

2010/7/1 黒月
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