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  キリ番40000(ゆり様)……オール/現パロ/友情


はあ、と息を漏らせば白い息が空へと登りゆらゆらと漂ったあとにふわりと消えていく。

12月にはまだなってもいないのに別の地域では先月よりも何日も早い雪を観測したとかしないとか。
そんな寒い日に私たちはとある一室に集まる事となった。

手に持っているものが重たく、右手から左手に持ち帰るとガサガサとビニールが鳴る。


「ないとは思うけれど……、誰か変な食材を持ってきてはいないよね?」


今日、鍋をしようという提案が先日メールに入ってきたのだ。
それも各自、好きな鍋の具材を持っていく、という条件つきで。
一番の不安はさっきも愚痴を漏らしたけれど、誰か鍋に似つかわしくない具材を持ってきていないかという点だった。

ちなみに私はお肉にした。
定番中の定番、さらに余れば別の料理へ応用がきくし。
あとは一緒に飲み物だけれど。


「だ、大丈夫だよね。皆、そんな悪戯とかする人じゃないし……!」







「大丈夫じゃなかった……。」

「これはアスカのせいというべきじゃ……。」

「なんですって?!」

「まぁまぁ、なってしまった事はしょうがないよ。」
「……。」


各自の材料確認。
アスカちゃんが豆腐、シンジくんがお肉、カヲルくんがお肉、レイちゃんが豆腐。
はい、悲惨な結果。

鍋に入れるまでもなく、具材がかなり足りていない事がわかる。
多分、シンジくんもカヲルくんも私と同じ考えで、
アスカちゃんとレイちゃんは誰かが肉を持ってくると思って自分の好きな具材を選んだんだと思うけれど……。

何……、肉と豆腐だけの鍋って。


「わ、私具材買ってくるよ……。」

「ああ、じゃあ僕も行くよ。シンジくんは鍋の準備をするだろうし、僕が一番ドアに近いからね。」

「あ、じゃあカヲルくん、苗字、このメモのを買ってきてもらっていい?」


シンジくんからメモを預かり近くのスーパーマーケットへと足を運んだ。
色とりどりの野菜の中から必要なものをどんどんとカゴに入れていく。

途中で「持つよ」とカヲルくんがカゴを持ってくれたおかげでかなりスムーズに買い物が進んでいく。
これ、女子同士だったら要らないものを買ってたかもしれない。


「ふふ、こうやって買い物をしていると……、」

「うん?」

「傍から見たら僕らどう映っているんだろうね。夫婦かな?」

「ぶはっ!!!」


不意を突かれた彼からのジョークに思わず吹き出してしまった。
この人怖い!……でも確かにこの光景は夫婦に見えなくもない。

そう自覚してしまうと顔に熱が集まり、彼に顔が赤いことがバレてしまった。


「冗談、だったつもりだけれどそういう反応されると僕も意識してしまうよ?」

「……意識しなくていいッ!」


そう言われると私まで過剰に意識しちゃうでしょ!ばか!

そして一通り具材を買って帰ると部屋にはこたつが出ていた。
私たちが部屋に来た時にはなかったのに。
こたつの上にはカセットコンロとでかい土鍋。すでに中身はあったかいらしく鍋のスープは湯気が立っている。


「こたついいね!」

「でっしょー?鍋と言ったらこたつよね!あー……至福〜……。」

「ほら、アスカ、野菜届いたから切るの手伝って……、って綾波は既に寝ている!?」


冷えた足をこたつに突っ込むと最初は何も感じなかった暖かさもしばらくするとじんわりと広がっていく。

いい匂いに包まれながら、うとうととしていたらシンジくんから肩をポンポンと叩かれる。
顔を上げようとしたらシンジくんが顔を近づけてきて耳元に囁いてきた。


「ぐっすりしてるのはいいけれど可愛い寝顔を晒すと写真に撮っちゃうよ?」

「起きます起きます起きますッ!!!」

「うん、せっかく鍋もできたしね。」


……たまにシンジくんは黒い一面を見せる。ていうか私の扱いをわかっていらっしゃるようでどう言ったら起きるかを的確に言ってきたのだ。
楽しそうに笑う彼から具材を受け取り自分の前へと置く。


「ご飯のおかわりはアタシに言う事!はい、アンタも起きる!」

「……、おはよ。」

「おはよ、レイ。ふふ、寝癖ついているよ。」


レイちゃんが髪を直し終わったところで具材を入れていく。
さぁ、いまから鍋パーティだ!


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キリ番40000 ゆり様リクエスト
もふもふ食べる夢でした(あれ、デジャヴ…じゃない?!)
しかも食べてないというオチ。

はふはふもふもふしながらお鍋をつつく皆はみなさんの脳内にて補完してくださいw

ゆり様、39000に引き続きありがとうございました!
毎回癒されるリクエストです。あまりもふもふできずすみません(苦笑)
皆がこたつで癒されてるところが一番もふもふポイントです!(もふもふしてない)



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