好きとか恋とかよくわからないものに僕は悩まされている。
正直、どこが好きかというのもわからない。
けれど、大切だというのはわかる。

だから徐々に仲良くなって、名前から告白されて
(告白というものもよくわからなかったけれど)
とりあえず付き合うことになった。
でも、これからどーすればいいのさ。

僕は首をひねりながら教科書をめくっても答えが書いてないようだから
唯一の友達に聞いてみようとおもう。

「ねェねェ、シンジくん、僕ら友達でしょ?教えてよ」
「3つ、お前に言いたいことがある。
1個目、まず名乗れ、渚。
2個目、こんな時間に電話をしてくるな。
3個目、いつお前と友達になったんだ……」

今の時間は午前1時。寝てたのかな?
「あは、やっぱシンジくんには教わることいっぱいあるや。」
「あっそ。で、こんな時間にたたき起こしてなんの用だよ。ていうか教えて欲しい事って何…?」
「ね、恋人ってなにすればいいの?性行為?」

電話口で吹き出す音が聞こえた。
これ電話が回線じゃなかったら僕、耳の中にシンジくんの唾がいっぱい入ってきたのかな。
うわ、なんかばっちい。

「正面でも受けきれないや。」
「なんの、話だよ…!っていうか渚お前…そういうことは大人になってからしろよ…ッ!」
「そうなの?じゃあ子どもは恋人って作っちゃダメなの?」
「い、いや、彼女とかはいいんだよ…!その、そういうのが駄目なんだって!例えば…キス、とか」
「ああ、キスね。了解、じゃあ明日してこよう」
「そういう報告いらないよ!!」

怒られてしまったから切ってしまった。
あーあ、また明日シンジくんからボディーブローってやつされそうだ。
名前はキスしたらどんな反応するかな?喜ぶかな?


(シンジくん!なんか名前にキスしたんだけれど、すっごい避けられてるんだけれど!)
(知るかバカ!)

back to top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -