0918 21:16

貴方はくろろの明主で
【甘い痛手】をお題に
140字SSを書いてみて下さい。
SSでもOK!
https://shindanmaker.com/570790 

「ん?クロウ風邪か?」
ゴホ、と一つ咳をしたのを耳ざとく聞きつけたナビが前から聞いてくる。
「そんな対したものじゃないよ。ちょっと喉が痛いだけ」
「引き始めじゃない。気をつけないとダメよ」
とがめるようなクイーンの声に、わかっているさ、と返す。
「風邪といえば、ネギを首に巻くといいというな」「あー!それ聞いたことある!実際効果あるのかな?」「そういえば、猫にはネギ食わせちゃダメだっていうよなー」「あら、じゃあモナちゃんはネギ食べられないのね」「ワガハイは猫じゃないぞ?!」
フォックスの一言からネギ談義に話が移っていく。自身から話が逸れた事にほっとしていると、前からなにかが飛んでくる。自分の額にぶつかって手元に落ちてきたそれに目を凝らすと、のど飴だった。
「早く治せ」
ジョーカーのそっけない一言に、うん、とひとつ頷いた。

【くろろの明主】

「恋しいという気持ち、僕にもあったんだね」
#この台詞から妄想するなら https://shindanmaker.com/681121 

にっこりと笑って告げられた言葉に、思わず顔をしかめる。コイツは裏切り者だし、俺を殺す。でももしその言葉が本当ならば、俺は一体どうするのが正解なのだろう。涼しい顔をしてコーヒーを飲んでいる明智に正体不明の苛立ちが募る。
帰ってくれ、と言うと、佐倉さんが顔を顰めた。


【明主】

「愛しいって、こんな気持ちだったんだね」
#この台詞から妄想するなら https://shindanmaker.com/681121 

君を殺したとき、ああこんなもんか、って思ったんだよね。生きていたものが言葉を、光を失くすのがあんまりにも呆気なくてちょっと失望したくらいだ。
だから、君が生きているって知った時、背筋がゾワゾワしてさ!なんだろう、恐怖と、興奮……かな?自分がこんなにも君に心を動かされるって初めて知ったよ。そう、きっとこれが。

くろろの明主は、玄関先で、怯えながら、『愛してる』何度も囁きながらキスをするでしょう。
https://shindanmaker.com/607482 
玄関を開けると、くせ毛の眼鏡の男が立っていた。ルブランのエプロンをつけた男が、おかえり、と微笑む。ほのかにコーヒーの香りがする。沸き上がった衝動のまま、鞄を投げ捨ててそいつを抱き締めた。愛してる、と囁くと、男が頷いた気配がした。ほんとだから。ほんとうだからね。繰り返すとその男は、わかっているよ、と返した。


くろろの明主で、百合の花に囲まれた肌寒い密室で、涙を流しながら懺悔をしている場面が出てくるお話を書いてみませんか?(5ツイート以内)
https://shindanmaker.com/481026 

こんな夢を見た。
シミひとつない真っ白な壁で囲まれた部屋の中にいる。床には百合が敷き詰めてあって、むせかえるような匂いが、ピンと張り詰めるような空気の中で漂っている。そして部屋の一番奥に、男が一人座っている。空間には出入り口らしきものも、窓もない。箱の中みたいだと思った。一体自分がどうやってここにやって来たのかわからない。しかし自分はここでしか許されないのだと強く思っていた。
花を踏み荒らしながら、目の前にいる男に近づく。男は頭から血を流して目を閉じていた。秀尽の制服を着込み、花嫁なのか聖母なのか白いベールを被っている。不思議とその布に血は染み付いていなかった。男が死んでいるのか、それとも眠っているのか判別がつかない。
男の足元にひざまずいた。ゆるしてください。ゆるされたいのです。声に出すと、罪が軽くなるような気がした。ぽろぽろと涙がこぼれる。ろくでもない人生でした。誇れることなんてひとつもありません。悪いことをたくさんしました。もう何をしたかすらも曖昧です。ごめんなさい。ゆるしてください。泣きながら男の足にすがり付く。しかし男は微動だにしない。目を閉じたまま、ただお行儀よく座っている。それに対して腹がたったので、引き倒した。花の上に倒れこんだ男のベールを剥ぎ取って、放り投げる。ゆるせっていってるだろ、なあ。胸ぐらをつかんで揺さぶる。がくがくと頭が揺れ、血がぼたぼたと百合の上に垂れた。垂れた血はじわじわとあたり一面に広がっていき、やがてあのベールさえも赤く染めてしまった。

病んでしまった明主で、共有している夢の中で、ふたりでひとつの存在になりたいと願いながら狂気に蝕まれる場面が出てくるお話を書いてみませんか?(2ツイート以内)
https://t.co/bTfbY2NsoS

「最近、目覚めたくないんだ。」
ぽつりと吾郎が呟いた言葉に、俺は持ち上げたカップをおろした。ちらりと横を見ると、吾郎は目の前のコーヒーを伏し目がちに見つめている。
「君と、こうして過ごすことがこんなに居心地がいいなんて思わなかった。」
「だから思うんだ。一生覚めるなって」
吾郎がぽつりぽつりと呟く言葉を聞きながら、俺は妄想した。この空間に、永遠に閉じこもる。彼をひき止めて、扉や窓に鍵をかけて、吾郎の手を繋いでおこう。それで、そこから溶けてひとつになれば、きっと安心できる。コーヒーの水面に波紋が広がる。笑みを浮かべた自分の顔が歪んだ。
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