素敵な朝日。爽やかな風。あぁ、女の子の甘い香りに包まれて食堂に行くなんて素敵すぎるのに…
「おはようございます立花先輩〜」
食堂でばったり立花先輩に出くわしちゃいました。(やばい、私マジで死ぬ今日が命日だよ!!)
周りでキャッキャ言ってるくのたま先輩に、この絶対零度の笑みでなぜ喜べるのか聞いてみたい。周りの忍たまなんかガチで震えてるぞ!!
絶対零度の笑みの前であれだけふぬけた挨拶できた私は勇者だと思う。はい。
「やぁ○○。昨日はどうも…」
「あれ?昨日会いましたっけ?」
「全力で逃げていったぞ。」
にっこり、また笑った。
絶対零度の笑みで…
もうそれが虐めだろってくらい怖いから、勝手に涙腺緩み出しちゃったり…
いやほら、間違えは誰にでもあるじゃない?寝ぼけて言っちゃったんだもんしかたなくない?
そもそもあんたなんで私起こした?つか、なんであそこに居たの?
「だって怖かったし、般若いたし、逃げないと死ぬって思ったし、」
一言一言を言ううちに、重力に負けて下へ落ちていく涙が勢いを増していき、止まらなくなってきた。
「だっで、ごわがっだんだもん!!」
たまらず、わぁぁぁーんと泣き出しちゃった私に、立花先輩はさすがに慌てたらしく、一歩足を引いたんで、
あぁ許してくれるかな?と淡い期待が込み上げてきたところで、
「なっ何とかしろ留三郎!」
と怒鳴ったのを見た。立どうやら花先輩は、食満先輩に私を押し付けることにしたらしい。
「えっ?」
「文次郎がいないからだ。
お前は委員会で年下の面倒いつも見てるだろ?」
「いや、お前が何とかしろよ。」
「なぜ私が!?」
お前のせいで私が泣いたからだよ!!
心の中でツッコミ入れておいた。
こっからどう逃げるかな…先輩くのたまの視線の怖さにも耐えられなくなってきたな…とか思っていたらなぜか浮遊感っ!!
「ひっ」
そして、浮遊感の招待が持ち上げられている事だと気づいた時には遅く、
何を思ったか食満先輩が私を立花先輩の方にほおった。
「いやだっ、まだ死にたくない、潮江先輩っ私まだ死にたくないっ」
ほおられた私を受け止めてくれた立花先輩を突き飛ばして床に落ちた後、ほふく前進のようにはいながら今食堂に入ってきた潮江先輩の足にすがり付いた。
「死にたくないよ…助けてよぉ…」
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