「おい、」
ん?ふぁーあ。誰かに起こされた?
あり、いっ…身体中痛いな。まぁこんな机で寝てたんだから仕方ない。てか、かなりの間寝たな…体の節々が固まって痛いわ。
「おい、」
うるさいな聞こえてるっての…何回もおんなじことを耳元で…
机に突っ伏していた顔を上げて、私を起こしたやつに文句を一つ言ってやろうと口を開いてみる
「るせー、暑苦しいんだよ男は…冷や水浴びてから出直してこいや…」
そして、またうつ伏せになるが…あれ?
今一瞬美人さんの映像映りませんでした?サラサラの黒髪美人さんが目の前にいませんでした?
まっさかね?
一応顔をあげてみると、
「あらまぁ…立花先輩今日も麗しゅう」
般若を背負った立花先輩に冷や汗だらだら…ついでに顔真っ青。
「誰に向かって言っている」
「ですよね〜いやね、さっきは潮江先輩がね、起こしてくださったと勘違いしちゃってですね、はい。」
「ほう…文次郎と私を間違えたと?」
ひゃー目が座ってらっしゃる。
逃げたい!!
逃げたすぎる!!
「お前、名前を言ってみろ。」
「山田花子と申します。」
とっさに浮かんだ名前を口走ってみた。
ら、
「おい○○いつまで寝てる気だ?…仙蔵どうしてお前がいるんだ?」
潮江先輩が空気読まずに私の名前を呼んだ。
あっ、立花先輩が噴火した。
「潮江先輩のばかぁぁぁぁぁぁ」
私は、とりあえず、近くにいた潮江先輩を立花先輩目掛けて投げつけて安全なくのたま長屋まで全力疾走した。
後ろから、汗臭いんだよ貴様は!!という地を這うような声が聞こえたけど気にせず逃げた。
(ねぇ××、私明日からどうやって生きていこう…)
(知らないわよ)