「何これ…」
朝起きると、私に獣耳と尾っぽがはえていた。
××がつけていたら可愛いだろう…目の保養だ。
だけど、私がつけていたらただのお笑い草だ。
「あら、ちゃんとはえたのね良かった。」
そんな事考えていたら、なぜか満面の笑みを浮かべた××が私の首に鈴付きの赤いリボンをつけた。
「○○は、私の猫ちゃんね。」
言いながら、さっきと違う風に笑った顔は、少し怖かった。
兄さんにお願いしたの。
きっと、○○は猫の耳が似合うと思ったから。
私は、××に教えてもらった情報を持ち鉢谷三郎のもとへ弾かれたように向かった。
首輪。