「ねぇ…××。鉢谷三郎の素顔は…××みたいに綺麗なのかな?」


○○は、私が大好きだ。私も○○が大好きだ。

○○は、私の話しかしないから、私は○○の話しかしない。

なのに、なんで?
この頃の○○はおかしい。私の話以外に兄さんの話をしだす。



「○○は、私を好きでいればいいの…」
「××?」


○○は、兄さんに恋してる。


あのる日、兄さんの話を初めて○○がした。「あいつ、いつも私にやられたフリはするけどやり返してこない…おかしいと思わない?」そう切り出した○○にイライラした。なんで、兄さんの話をするのかと。私を見ていればいいのに。
イライラした私は、兄さんが嫌われればいいと思って作戦を練った。
○○は、私のやる事はなんでも許してくれると知っていたから、兄さんに薬を作らせ○○を困らせた。ついでに、兄さんが薬を作ったと言ったら思った通りに○○はキレて兄さんの元に向かった。
あぁ…成功した。これで、○○は兄さんを嫌いになった。そう思ったのに、


帰ってきた○○は、兄さんの話ばかりするようになった。


「○○は、私の物でしょ?」



私の唇を○○のそれに重ねると、そうよ。と返えってくる。


でも、○○は繰り返し兄さんの名前を口にした。
あぁ…許せない。

私は、○○の頬を叩き部屋を出た。











解毒薬。


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