…お兄さんの話……


「………」
「………」

「何か話さないのかい?」


合いの手を差し出したつもりだったんだけどな…無反応とは…悲しいじゃないか。忍たま学園4年天才トラパー綾部喜八郎。タソガレドキ城侍頭。


「雑渡さん、お茶のお代わりはいかがですか?」
「悪いね…お客さんなのに。」
「いえいえ。」


今の状況を説明すると、○○ちゃんと綾部君を××君が遊びに来いと誘ったはいいが…何を話せば良いのかわからず、通りがかった(もといい面白そうだから除きに来た)忍者隊受領である私をこの部屋に引き込んだのだった。


「楽しそうですね。」
「どこが?」


そして、この状況を受け入れてマイペースにお茶を飲んでいる○○ちゃんはなぜか二人が楽しそうだといった。


「喜八郎が人の目を見てるのとっても珍しいです。それに、兄様があんなに人と向き合っているのは始めてみました。つまり、無言ではありますがお互い嫌じゃないのでしょう。」


険悪な雰囲気じゃないですし。ね?


肝が座っていると言うかなんと言うか…落ち着いた子である。(と言っておこう。)


「雑渡さん。よかったらお城案内してもらえません?(私がいると話しづらいと思うから)」


「じゃあ行きますか。」

この子が、あの頑固で融通の聞かないことで有名な××君の妹と思うと世の中なかなかうまくできていると思う。(しっかりもののよく気がつく良い子って意味ね。)



シスコン×ブラコン


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