「桜が満開なんですか?」
「そうそう」


箒でさっさかと掃除をしているとくせ者さん…もといい雑渡さんが現れて私に、裏山の桜が今満開なんだと教えてくれました。


「雑渡さんもお暇なんですね。」
「君も言うね…今回は殿の命でね、ココに来てるんだよ。」


どうやら雑渡さんは忍術学園の保健委員会に用があるようで、学園長先生と医務室に向かっていった。

本当に雑渡さんは自由人で、学園長は適当人だなぁと思いました。






桜色の空




「喜八郎、お暇でしたらお花見にいきましょう。」
「お花見?」
「はい。お花見です。」


お弁当つきですよと作ってきたお弁当を見せると、着替えるから待っててとお返事をもらいました。





「満開だね」
「ですね。」


ピンク色の花びらが舞い散って凄く綺麗。


「お弁当食べて、そうしたら空を見ながらねっころがって…」
「日が傾いたら帰ろう」


春の日差しに包まれながら、いつも通りのんびりと二人の時間を過ごしました。


(たまにはいいね。)
(もう少しもちそうですから、また来ましょう…その時は桜餅を作ります。)
(桜餅…兵太夫と伝七喜びそうだな。)
(作法の皆さんと遊びに来ましょうか?)
(うん。そうしよう)






…後書き……
4月も終わりに近づきました…
アンケートご協力ありがとうございました!!遅れましたが捧げ物として消化していきます。1つ目は、お花見です。雑渡さんに少し出てもらいました^^


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