四皇の二人が会うなんてなかなかあるものじゃない。
ううん、むしろあってはいけないことなんです。

そして、私が彼に会うチャンスも本当に少なくて、このチャンスを逃したらいつになるか分かりません。
なので今、私はこの自室から早く出て行って、彼の元に行きたいところであるのですが、


はぁ。
何でこの人達はいつもいつも私とシャンクスが会うことを邪魔するのでしょう?


確かに、白髭の部下である私が赤髪の船長と合うってのはあまりよくないことかもしれないわよ。でもね、親父には許可もらってんだからさ、邪魔すんじゃないわよ!!なっかなか会えないんだから。



「本当にいい加減になさいよ、エースにマルコ。いったいいつまで私の部屋居居るつもりなのかしら?」
「あいつが帰るまでにきまってるよい。」
「同じく」


ああ、苛々するわね。
私は子供でもないし、あんたらの女でもないわけだし、男と会うの邪魔すんじゃないわよ。私昨日の夜から楽しみで、少女のようにワクワクしていたのに。


「たしかに、いい加減にしてもらいたいもんだな。」


そんな私に救いの王子様が現れました。王子って言う年じゃないけど。






      ならば、海賊らしく。






「遅かったじゃないシャンクス。」


三人で口げんかをしていたら、待っていた愛しい人があきれ顔で立っていた。
彼に遅いじゃないかと問い詰めると、笑って飲んでいたとほざくものだから少しカチンときた。

そして戦闘態勢になりかけている二人の尻を蹴り上げて、いい加減にしろと怒鳴りつけると、そっちこそ。と下の方から返事が帰ってきた。
でもさ、私何もしてないよね。あんたらが一方的に私に絡んでくるだけじゃない。そっちこそってどういうことよ?


「あぁもう。シャンクス!見てないで何とかしなさいよ。」


頭にきて、この様子をのんびり見ていたシャンクスにヘルプを投げつけると、
子供っぽい笑みを浮かべながら


「そうだな」


といい、私に向かって腕を伸ばすと


「ここは海賊らしく攫うとしますか。」


なんて言う彼に、ああ、また面倒なことになりそう。と思いつつもにやけてしまった。



私は、エースを踏み台にし、ジャンプしながらシャンクスに飛びついて、


「なら攫われて見ますか。」


と彼の耳元で囁いた。







(親父、少し攫われてきます。)
(おう、行ってこい。)




……後書き……

咲苺様遅くなってし待ってすいません。
取り合いというかヒロインに成敗されちゃいましたけど二人にはシャンクスとヒロインの邪魔を精一杯してもらいました^^

この後きっと二人はヒロイン取り替えすべくシャンクスを追い回すんでしょうね〜

ではでは、企画参加ありがとうございました!


prev next

bkm
「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -