「やぁ、リドル君。元気してる?」
「……」
あぁ、ついていない。
朝からこんな奴の顔を見るなんて。
君は嫌な奴。
グリフィンドールに僕の天敵はいる。なまえと言う女子なんだけど、これが嫌な奴なんだ。
人がいい気分で歩いていれば、突如現れ、「やぁやぁ美形なリドル君。そんなに背景にバラを振り撒かないでくれたまえ。可愛らしいお嬢様方が見とれて足を止めて、次の授業に遅れてしまったらどうするんだい?君は、人気があることを自覚するべきだと思うよ。」と分けのわからないことを言ってくる。分けがわからない文字の羅列なのだが、なぜか説得力があるものだから僕は「すまない。」と言ってしまった。
そして、その後ハッとして、なぜそんな言いがかりつけられなければならないと文句を言おうとしたら、さっと消えてしまったり…
とにかく、僕を苛立たせ璢天才だ。
「君がいるお陰で僕の学園生活の雲行きはかなり怪しいよ。」
「そんな酷いこと言わないでよ。なまえちゃんが太陽の微笑みで雲なんかやっつけてあげるわ。」
「迷惑だから止めてくれ。」
こんな会話をしつつ、僕はなまえの横を並んで歩いているのだから不思議だ。
もしかしたら、なまえのペースにはめられているのか?そうなのか?
困ったなそんな事実1ミクロンも欲しくない。
「ねぇねぇリド君。」
「気持ち悪い。」
「いやん、なまえちゃんの都合いい耳は今の台詞を受け付けませんでした。」
「それはよかったね。」
「うん。それでね、リドル。」
「何?」
「今日もかっこいいね。」
満面の笑みで笑いかけるなまえに、僕は絶句する。
何で僕はこんなにときめいているんだ?
ニッと笑う可愛らしい顔は、いつもと同じ憎い顔のはずなのに、なんでだろう…可愛らしく思える。
珍しく誉められたからか?
そうなのか?
いや、誉められ慣れた僕にそんなことがあってたまるか!!
あり得ない。あり得ない。天地がひっくり返ってもあり得ない!!
心の中でいくら叫んでも、僕の熱は引かない。
「やだ、可愛い。顔真っ赤になっちゃってるよリド君。」
五月蝿い、五月蝿いっ。
こんなの言われなれているはずなのに、何で僕の心が乱れるんだ。
「はは、変なリド君。」
「五月蝿い。」
「へいへい、じゃあ私は先にいきますわ。」
クルッと半回転して楽しそうにスキップして行くなまえを見ながら、本当になんなんだろうと悩む。
お前と関わるとろくなことがない…。僕の中を引っ掻き回して、それでいて僕に興味を示すわけでもない。だから、このやり場のない思いはイライラとして心の中に蓄積されていく。
嫌なやつ。
本当に、お前は嫌な奴だ。
だけど、僕は君を嫌いになれない。
…後書き……
「鬼はーそと。福はーうち。」
「何するんだアホ!」
「えっ?鬼畜なリドルさんは鬼だから聖なる大豆で撃退しないとと思って。」
「しなくていい。そもそも、青は僕を指名しているんだぞ。僕が退場してどうするんだ?」
「あら嫌だぁ。リドルさんったら、自意識過剰。自分がいないと世界が回らないとでも?笑い」
「笑いって口で言うな。気持ち悪い。そもそも、僕がこの会話に参加するかしないかくらいで、世界をいちいち出すな。」
「何言ってんのさ?私とあんたしかこのページいないんだよ。」
「……そうだけど、」
「ぷぷ。リドちゃん間違えてやんの」
「君はいちいちムカつく、まったく。
改めまして、青。僕にリクエストありがとう。管理人小豆のシナリオのせいで僕がどんなに素晴らしい演技でカバーしようとも、君のリクエストしてくれたギャグから著しく逸脱してしまったから、僕がわざわざ無い時間を削ってショートコントを
「コント違うし、」
五月蝿い。話の腰を折るな。
ショートコントをやらせてもらいました。気に入ってもらえれば幸いですが、悲しくも小豆のシナリオであるからやはりクオリティーはカスです。書き直しはいつでもさせるから遠慮なく言ってくださいね。じゃあ、僕の出番はここで終わりだからさっきからうるさいバカを捕まえて退散するよ。じゃあね、青。」
「リドルさんの口からショートコントって単語が出たから今世紀最大の笑い。」
「黙ってろ、」
はい。本当にすいませんでした!!
ぎゃぎゃギャグっ。ギャグならない!ぎゃあぎゃあ。→書き終わった!→これは果たしてギャグなのか?→混乱。→今に至る。
と混迷しています。今まさに。
青さんからのリクエスト凄く嬉しかったのに、この始末本当に恥ずかしい。
いつでも、書き直ししますからね!!
ではでは、この度は企画参加ありがとうございます。また機会がありましたらこんな奴ですが企画参加してやってください。失礼します。