「………ふぅ、」
あの朝の一件から、何かとシャンクスが絡んでくる。
嫌ではないけど、勘違いしちゃいそうで不安…。
実際、他の人と話してるのを見るだけで嫉妬してる自分がいて、気分が悪い。
「はぁ、どうしよう…」
「なにがだ?」
「…………シャンクス」
なんで貴方はそうもタイミングがいいのでしょうか?殴りたい。
「ため息はよくねーぞ。幸せが逃げる。」
「シャンクスは幸せが逃げなそうだよね。」
「どーいう意味だ?」
「悩みがなさそう」
「なんだとっ、それはあんまりだろ。」
体操座りしてふくれる私と、頭をかき文句を言うシャンクス。何て不思議な絵図らなんだろう。
「ねぇ、」
「ん?」
「ため息もうつかないからね、次の島で一緒に買い物付き合って?」
「なんだ、それくらいでいいのか?」
ダメもとで誘ってみた。
なんだかOKされた。
これだけで幸せになれちゃう私ってなんだろう?
「やった、お洒落しよう。」
「おぅ、しろしろ」
このまま後少し、シャンクスの横で仕事をサボりたいななんて…
不純すぎるこのキモチも
(ねぇルゥ。私とってもシャンクスが憎たらしい)
(そりゃそうだろな。誰がどー見てもデートの誘いだよな。)
(鈍感ってすごいわ)
(そりゃちがう。お頭がバカなだけだ。)