「クスクス、お頭さんはお茶目なのね。」
どの島にでもある。こういった店は…
綺麗なお姉さんが沢山いて、男の人に集る店。
それは一種の商売方法だから私が文句言う筋合いはない。
だけど、困ったことにそういった手慣れたお姉さんの心を知らぬ間に引き寄せてしまう魅力がシャンクスにはある。
だからほら、2,3人本気で口説き始めた。
当の本人は全く口説かれてることに気づいてないけど。
ベンやヤソップにルゥ達はいつもの事だと成り行きに任せ、若い奴らは羨ましそう。
私はと言うと、店の端っこで好きなものを摘まんでる。
「○○、来てみろよ。おもしれーぞこれ!!」
「うん」
10近くも年が離れてる私をシャンクスは可愛がってくれる。でもそれは、妹的感情で、恋愛対象になんか少しも入ってない。
私は、はじめからお姉さん達に負けてるどころか同じ土俵にすらあげてもらえない。
これ以上好きにさせないで
そうやって笑いかけないで、
そうやって頭を撫でないで、
これ以上好きにさせないで…………辛いよ、凄く…私。
何でこんなに好きなんだろ…。