「なんて下らない世界だろう」
面白さの欠片もない、下らない現実が積み重なった世界。夢も希望も、すぐに隅に追いやられてしまう。
こんな世界から私は消えてしまいたい。
おなじページ、まえから3行目
世界で天才と歌われる子供は何人いるのだろうか。その子供が大人になっても天才と言われる確率は何パーセントか。
じゃあ、天才と言われなかった子供は必要ないのか?否、それは違う。
ならば、天才と歌われる子供に必要性はあるのか?分からない。ただの記事にできる面白いネタとして使われるぐらいの必要性しかないだろう。
私は、天才と歌われる子供の中の一人だ……………った。
過去形なのはもうすぐ死が目の前だから。死んだ人間は過去の遺産。
面白いネタに飛び付くメディアが目に浮かぶ。
地上25階建てマンションの最上階にある私の檻から今自由になるのよ、私。
あんなところにずっと閉じ込められるなんてもう真っ平よ。
空を切るこの感覚。最高ね。
今日、私の誕生日に私は死ぬの。
おなじページ、まえから3行目。そこから抜け出せなかった私。
自由はあと一秒。