「反対側溶けてんぞ」
「えっ…わぁっ」


慌てて逆側からアイスを食べ出す○○。

船から降りてブラブラとそこら辺を歩いて、店を見たり、大道芸を見たりしながら午前中を過ごした俺たちは、手頃な店でちゃんとお代を払って飯を食べ、公園にあった移動ワゴンの店でアイスを買った。まぁ、俺が食べようとしたら直ぐ様溶けちまうから○○だけしか食べてない。

器用にスプーンですくって口に運んでの繰り返しをしながらバニラアイスを消化していく。


「エースは食べないの?」
「持つとすぐに溶けちまうからな」
「そっかぁ…じやぁ、あーん」


スプーンでアイスを多目に救って俺に差し出してくる○○。可愛いな…マルコとサッチがいたらたぶん俺殺されてるわ。そう思いながら好意に甘えて口にアイスを含むと、予想どうりすぐに溶けた。





     夕日 





「日がくれたな」
「うん」


夕日に照らされ、影がのびた。

手を繋いで、船に戻る。

これからサッチやマルコに追いかけ回されると思うと気が重いけど、

○○と一緒なら辛くはねぇかな…。





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