「……………?」


大きな火柱が見えました。




     オーズの藁帽子 




「エース?」


火柱の方に走っていくとエースが何やら困った顔をしていたので声をかけると、ビックリした顔で私を見ました。


「なに作っているんですか?」
「オーズに帽子作ろうと思ってな…」
「オーズに?」
「あいつでかいから太陽に近くて暑いと思ってよ。」
「優しいですね」


と言ったら、なぜか頭をわしゃわしゃかき回されました。

そっと様子を伺うと顔を赤らめたエースが、うるせぇと聞こえるか聞こえないかの声で言いました。


「私もお手伝いします。」


こうして、何回か火柱をあげながらエースは大きな帽子を作り上げるのでした。


(素敵な帽子にできましたね。)
(おう。)
(楽しかったです)
(そうだな…)



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bkm
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