月日が流れれば、状況は変わっていくもの。
エースが海に落ちる水音が消えた頃、船内は昔より賑やかになった。
親父様に、あんなに反抗していたエースは、背中に白ひげのタトゥを大きく彫って、騒ぎの中心にいる。
月日の流れは、すごいものだ。私はただただ、感動を覚えたのでした。(失礼かな?)
2番隊隊長
エースが白ひげに馴染んでいくと同時に彼は、名を馳せていった。
火拳のエースと呼ばれ、賞金額も跳ね上がる。
海賊として嬉しいことなのに、なんでか私は心配で仕方なかった。
マルコやサッチが私を心配する気持ちはこういう感じだったのかな?
見張りをサボりながら、ずっと考えていた。
それから、
何日かたった後、火拳のエースは、2番隊隊長に就任した。
盛り上がる船の中、私は心の底から喜ぶ事ができなかった。
(彼の名前が知られれば、知られるほど、私は心配になっていく…)
(彼が滅多なことじゃ怪我しないとわかってても、ヒヤヒヤする。)
(彼が笑うと、嬉しくなる。)
(彼と話すとドキドキする。)
(これはきっと…)