この船は好き。
ナースの姉様達は優しくて、親父様はとっても優しくて、とっても大好きです。
船のみんなも顔は怖いけどみんな優しいの。
だから、仲良くなりたいな。
と、思いました。
だから、少し怖いけど親父様から離れて船を散策することにしました。
食堂ならみんないるかな。
と思ってきましたが、思ったよりいっぱいいて、足がすくんじゃいました。
よし、ちょっとうろちょろしてみます。
でも混んでてうまく歩けない…あわわっぶつかっちゃう。あわわっ、踏まれちゃう!!
仕方ないから、テーブルの下に逃げました。
そうしたら、一人の人がこっちに来ました。
あっ知ってます。サッチさんです。親父様が言ってましたから覚えてます。
「チビ、チョロチョロどうしたんだ?」
チビ…○○って名前なのに…。
でも、私には目的がちゃんとあるのです。
「サッチ………あの人…面白の髪の人」
名前がわからないけど、でもあの人の面白い髪をもっと見たいのです。だから、頑張ってきたのです。
「金髪の?」
「はい。」
わかってくれたみたいです。嬉しい。
でもなんで、黙ってずっと私の事見てるのでしょう?
「…?」
けっこう間が空いた後、サッチさんは私の頭をポンポンと叩いてくれました。
「おっおう、行くか?」
「はい。」
どうやら連れていってくれるみたいです。
サッチさんは優しい人です。
迷子にならないようにズボンの裾を握らせてもらいましょう。
名前覚えました
(あのね、髪見るの好きなの)
(………おぉ)
なんかムカついてたけどな、なんか哀れんでやりたくなったよマルコ。