チビ娘がやって来て、何か変わったかと言われれば確かに変わった。なんつーの?心の癒し?
チョロチョロと動いて可愛いんだよなこれが。
なかなかよぉなつかないで、親父かナースの所にベッタリっつーのも、なかなか可愛いもんだ。
それに、なんだかそそっかしくて目が離せねーなと思ったりする。
今さっきまで親父の膝の上にいた○○が食堂にやって来てチョロチョロと歩き回ってる。
おいおい、そっちに行くな踏み潰されるぞ!!
はぁ、危なっかしいな。
怖くなってテーブルの下に隠れて、なら来るなよ。バカだな。
「チビ、チョロチョロどうしたんだ?」
なんて世話焼きなんだ俺は、
「サッチ………あの人…面白の髪の人」
名前覚えてててくれたんだな。……可愛いなぁ、うん。
そうかそうか。
でもな、逃げるなよ。怖いか?顔か?顔が怖いのか?
いや、なんかその後言ってたな………えっと、面白の 髪の 人 ?
あぁ、面白い髪の人か。
面白い髪ねぇ…俺はマルコしか知らねーな。
「金髪の?」
「はい。」
ふぅーん、なつかれてんだな。ムカつくなぁ、マルコのくせにな。
「…?」
キョトンとしだした……あぁほったらかしてたな、わりー。
「おっおう、行くか?」
「はい。」
可愛いなぁ、畜生。
でも目当てはマルコってのが気に入らねー。
なんかズボンの裾握りしめてなんて可愛い奴なんだ。
名前覚えました
(あのね、髪見るの好きなの)
(………おぉ)
なんかムカついてたけどな、なんか哀れんでやりたくなったよマルコ。
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