「サッチさん、揺れてます。」
「そだな」
サッチさんに連れてきてもらった所からマルコさん(サッチさんが教えてくれたから覚えました)の髪がよく見えます。あの髪は揺れるらしいです。素敵です。あんな面白い髪型は生まれて始めて見ます。
サッチさんの胡座の上は居心地がよくて好きです。それにとっても温かいのです。
「確かにおもしれーよな」
上からサッチさんがポツリと呟きました。
その後なんだか悩んでいます。どうしたのでしょうか?
「ほれ、親父んとこに戻るぞ」
どうやらお邪魔しちゃったみたいです。
「ん、わかった」
サッチさんから降りて、歩こうとしたら、サッチさんに持ち上げられました。ビックリして腕にしがみつくと、笑われました。
その後、親父様の膝の上に私を下ろして頭を撫でると仕事に行ってしまいました。
「お帰りなさい。」
とナースの姉様があめ玉をくれた。
親父様も頑張ったと誉めてくれた。でも、私はなんにもしてないです。
ただ、観察してたのです。あっ、忘れてました。
言わなくちゃ。
マルコ観察
(ただいま、親父様)
(グララ、サッチに遊んでもらったのか?)
(はい。マルコさん観察しました)
(なんだそれは、グララおもしれーな。)