ふぅ、この胃の痛み…会社の面接以来だよ

夏休みが近づいてきて、みんなそわそわしてる。
荷物まとめに苦労する子や、その他で忙しい彼らの手伝いをしながら、日々近づく夏休みに胃が痛み続ける。

あぁ…三郎の両親ってどんな感じなのだろう。厳格な人だったら…私追い出されないかな?


あぁ、いっ胃がいたい!!

思わず近くにいた彦四郎を抱き締めたら、赤面しながら固まっちゃって、三郎から拳骨をもらうはめになった。





はじめまして。





そして、時は経って夏休み。


「三郎、私やっぱりムリ死んじゃう死亡フラグがビンビン来てる!!」


茶屋で駄々をこね始めた私を担ぎ道を進む彼に最後の抵抗を試みるも完無視。


しばらく騒ぎ立てるも
暑さにやられ、文句言う気すらなくなってきた私は、ぐったりと彼に身を任せることにした。


「三郎お腹痛い」
「月一のあれか?」
「ちがーう。下ろして欲しいの。」
「逃げないならいいぞ」
「逃げたって迷子になるのが落ちだからやらない。」


あっ、そう言えば月一のあれ来ないな…今さら気づいたけどここ最近ない。しかも予兆もない。なんか、したっけ?平成より健康的な暮らししてる気がするんだけどな…あっ、今日のストレスか。

ポンポンとお腹を叩くと、妊娠したか?とふざけたことを言う三郎の頭をひっぱたいてやった。











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