「何でも似合うからムカつく…」
今服買いに来てるんだけど、
三郎にいろんな服を面白がって試着したりしてみたら、ムカつく位なんでも似合っちゃうから頭に来る。
顔が良いからか!
ちょっと機嫌悪いまま私はかごに三郎が気に入った服を放り込んだ。
会社と家を行き来してた生活のお陰で、浪費はなくこのくらいなら買っても生活に支障ない。この際ゲームでも買って平日暇になるであろう三郎にプレゼントしてやろうか。
そっと三郎を見ると、初めて見るものだらけにかなり驚いてるだろうに顔に出してない…まぁ、ちょっと服探しにしてはキョロキョロし過ぎてる辺りでバレてますが。
「三郎、こんなもんでいい?」
「んっ…いや、むしろこんなにいいのか?」
「このくらいは平気さ」
そのかわり荷物持ちな。そう続けてレジに並ぶ。
三郎きっとビックリするだろうな…だってピッピッってやって、何円です。とかいきなり言われんだよ。そろばん使ったりしないからね、ビックリするだろうきっと。
ちょっと期待を膨らませつつ順番を待つのだった。
レジ前にて
(三郎かっこいい)
(恥ずかしいからやめてくれ