「今から、人沢山いる所行くからね。騒いだりはしないでね。あっ、私から離れちゃダメだからね!!三郎顔がいいから変な人に連れてかれちゃうかもしれないし。」


なんか心配そうに私にあれはダメだこれはダメだと○○が言うが、私は○○の着るワンピースという服の丈が短くて、足がかなり見えている方がダメだと思う。


「分かったよ。とりあえず、○○から離れなければいいんだろ?」


そう言ってやれば、そうそうと頷く。


エレベーターという部屋に入って下に降りた(さすがにビックリした。)
それから車とかいう部屋に入って、凄い速さで道を走る。
車や電車に自転車という乗り物がこの時代で馬に変わる移動手段だってことは分かった。地名が少し違うからよく分からないが、かなりの距離でも簡単に移動できるらしい…まぁこの速さがあればな。


「三郎、楽しくない?」
「別に」


楽しい、楽しくないってか、分かんないことだらけで頭混乱中。

けどまぁ、○○が気を使ってくれて色々説明してくれるから嫌じゃない。

向こうに戻るまで過ごすんだ…簡単なことは覚えないとな。


「三郎、私は楽しい。」
「はっ?」
「彼氏この頃いなかったし…友達もなかなか会えなかったし、誰かと買い物って凄く嬉しいし楽しい。」
「そうかよ。」


そっけなく返したってのに、○○はご機嫌。なんなんだろうな。なんか、調子狂う。



そうこうするうちに、車が止まった。着いたってことか?


「着いたよ」
「ちゃんと案内しろよ。」
「へいへい。」


車から降りたら、無意識に○○が私の手を握るから、私は思わず顔を赤らめた。
調子狂うな…。





狂う調子





(へへ、恋人繋ぎ〜)
(なんか恥ずかしいからやめろ)
(ケチ)


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