「三郎、朝飯だよ。」
色々な事情を聴きながら、やはりトリップと言うものが現実に起こったのかと納得するしかなかった。
名前を鉢屋三郎と言うこの少年はあまり自分について語らなかったが、仕方ないと思って詳しく聞かなかった。
だけど、少ない話を聞いた中でも、彼が平成の生まれでないことはすごーく分かった。
そんなわけで仕方なく私のベットを貸してやり私は、ソファーで一夜を過ごした。
本当は、1日中寝る予定だったんだが仕方ない。
信じがたいことが目の前で起こった興奮から冷めず、あんまり寝れなかったんだから、しかたない。
眠さと戦いながら朝飯を作り終えた後、色々疲れたんだろう爆睡(忍者としていいのか?)する三郎を起こしてやるが、なかなか目を覚まさないから諦めて、一度外に出る。
近くで一式男物の服と下着等々買って戻れば、三郎は起きていた。
「私が起こしても起きないくせに…」
ちょっとムッとしたが今さら言っても仕方ない。
レンジで朝御飯を温め直してる間に三郎に服の着方を軽く説明してやる。
食べ終わったら風呂に入れて着替えさせて…買い物に連れていってやろう。
どんな反応するか楽しみだ。
私は、1人笑った。
楽しみ