○○と思いを寄せるようになってから、私はおかしくなったのかもしれない。
○○に少しでもくっつきたくて、少しでも近くにいたくてしかたない。
「三郎、この頃甘えん坊だね。」
ソファーでくつろいでた○○を抱き締める私の頭を○○は優しく撫でた。雑誌を読むのに邪魔だろうに、怒る気配はない…もっと調子に乗ってしまいそうだ。
「私は、嬉しいんだけど。」
「そんなこと言うと…襲うぞ?」
「三郎は若いからね〜お盛んで。」
「○○…」
機嫌を悪くした私に気づいてゴメン、と小さく謝ってくる。
「私ね、ちょっと怖いんだ。三郎帰っちゃうんじゃないかって…だから、少しでも近くにいたいの。」
不安そうに目を潤ませた○○がは、私を抱き返しそのままキスをする。優しく、深く深く。
安心と平穏をくれる君。
どこにも行きはしない。○○を置いてなんて…私はできない。