「帰宅!」
買い物袋を沢山持った三郎を部屋に押し込んで、玄関の鍵を閉めてから誰に言うでもなく言ってみた。
三郎がこっちを見て呆れた顔したあと、笑ったのは見逃さなかったんだからね。
まぁそれは置いといて、二人がかりで荷物整理をした後、私は夕飯作りに取りかかった。今日はちょっと楽してカレーね。
「三郎、テーブル片付けて」
サラダとか色々作ってたらなんだかんだで時間取っちゃった。三郎はその間買ってきた片仮名ドリルをやり終えちゃったみたいで暇そうなので、手伝いを要求…渋々手伝い出すから可愛いんだよね。
「カレーだっけ?」
「知ってるの?」
「食べたことはないけど、見たことはあったからな」
へぇー知ってることあるんだ。ちょっとビックリ。
定番メニュー
(気に入った?)
(あぁ、気に入った。)
(やった。)