こぶりなその胸元へそっと手を這わすと、吐息だけで悲鳴とわかる息遣いがリコの口から漏れた。本人からすれば絶叫ものだったらしいが、あまりの驚きに、それは声にならない叫びとなったようだ。
赤司はセーターの上からリコの胸の輪郭を撫で、軽く指先を沈ませた。瞬間、ガシッと頭をつかまれる。力任せに引き剥がそうとするのは、当然のことながら羞恥を与えられている張本人だ。彼女は首から耳まで真っ赤にしながら、
「っにすんじゃ、ゴラァッ!」
声をかぎりに叫んだ。
「相田さん、本当にないんですね」
しみじみというふうに、赤司はリコの胸元に手を当てたまま、言った。いくら距離をとろうとしてもいっこうに開かないその隙間は、彼と彼女の絶対的な力量差を示していた。木吉や火神と比べたらだいぶ小柄な少年なのに、リコの力ではビクともしない。逃げたくとも逃げられないというもどかしさに、彼女は盛大に顔をしかめた。
「よけいなお世話よ! っつーか離れろ!」
「それは断る。健全な青少年の、健全な論題だ。いくらサイズが小さかろうと、気がある相手のものならば興奮するのも致し方ない。つまり、」
どさりとたやすく押し倒されて、赤司はリコの上へ覆い被さった。奥歯を噛むリコに顔を近付けて、両違いの瞳をすうっと細める。
「あまり深く考えずに抱かれてみるのも一興じゃないかな」
「冗談じゃないわよ!」
憤慨し、暴れるリコだったが、クスクスと声を漏らして笑う赤司の手からは、おそらく逃れることなどできないのだろう。
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だいたい診断ネタちっく。
赤リコちゃんのエロい話ください(真顔)
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