・会話文
・現パロでお部屋デート仙なお
※夜の事情
「もうー! 今日はダメですってばー!」
「何故だ」
「何故もなにもないですよ! 毎日毎日、あんたの性欲には際限ってもんがないんですか!」
「人聞きの悪い。そう毎日盛っているわけでもなかろう」
「盛ってるじゃないっ」
「何を言う。お前が女子の週と、その前後5日は容赦しているぞ。ほら、これで月の半分はなくなった」
「な、はっ……あれ、ほんとだ」
「だろう?」
「いや、そうかもしれないけど! なんで立花先輩が私の生理事情をそんな事細かく把握してるんです!」
「それは企業秘密だ」
「なにが『企業秘密』だぁ!」
「まあ、そう哮るな。ビックリマークを多用しすぎだぞ」
「誰のせいですか、誰の」
「それに、これでもお前の体調も考慮したうえで誘っているつもりだぞ? 少し前までバイトの方が繁忙期で大変そうだったからな。ようやく落ち着いたようだから、今日は押し倒してみたというわけなんだが」
「…………」
「ナオミ?」
「それを言うなら、先輩だって……お仕事で疲れてるんじゃないですか?」
「私か?」
「はい。今日、食満先輩に会ったんです」
「留三郎に」
「忙しいことは知ってましたけど、立花先輩ってほんとに多忙なんですね。今、新しいプロジェクトやら企画やらでいろいろな業者や会社を行き来してるって」
「あいつはまた余計なことを……」
「本当なら、寝る暇もないくらい忙しいのに、会いに来てくれるんだ、よくやるな、って言ってました」
(留三郎の奴、今度会ったら覚えていろ――)
「まあ、忙しいのは確かだが、それを理由にして恋人との時間も作れないようでは、デキる男とは言わん」
「立花先輩……」
「それに、私はお前に会いたいから時間を作るのだし、なんら無理なんぞしていない。留三郎の言ったことは気にするな。わかったか?」
「はい……」
「なんだ、まだ不満そうだな」
「不満、ってわけじゃないけど……そうやって時間割いてくれてる彼氏のために、私ができることって、すごく少ないよなぁと思って」
「そんなことはない。お前がいてくれるだけで私はだいぶ癒されているよ。ついでに体の方も癒やしてもらえると万々歳なんだがな?」
「まっ、またそういう話になる」
「だが、褒美がほしいのは事実だぞ。一途に彼女に尽くす真面目な彼氏に、キスの一つでもサービスしてはくれんのか?」
「…………するなら、全部して」
「え」
「わ、私だって本気で嫌なわけじゃないし……一途に彼女に尽くす真面目な彼氏のことをすごく愛してるし、感謝もしてるし、そっ、それで立花先輩が喜ぶんならって思ってるんです」
「どうしたナオミ、いまさらツンデレの時期に差しかかったのか」
「人 が 真 剣 に 喋 っ て る 時 に」
「ああ、すまんすまん。――ふむ、それはつまり、『今夜はオッケーよ』という承諾と見てかまわんのだな?」
「なんかその言い方、快く頷けないものがあるなぁ……まあ、うん、そうです」
「くっく……」
「なに笑ってんですか!」
「いや、私の恋人は随分かわいいことだと思って」
「調子いいんだから……あ、」
「さて、一週間と3日ぶりの逢瀬だ。熱い夜にしようではないか」
「手加減はしてくださいね?」
「善処する」
「日本人の『善処する』って、たいがいは『いいえ』の意味なんだって」
「よくわかってるじゃないか」
「こっ……こんにゃろう……!」
――――――――――――――
リア充仙なお。
ナオミは大学生。仙蔵はまだ平だけど、おっきな会社の有能な社員。将来有望。忙しいから実はあんま会えない、から会える時はできるだけナオミちゃんに触れて充電したい。別にヤらなくてもいいけど、できるならシたい。本能に忠実な仙様。
仙様は愛情表現わりとストレートだと萌える。周りが唾吐くようないちゃつき方してほしいです。
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