はくしゅ。
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2000hitお礼文
「……えーっと、」
これはどうしたらいいのかな?
「あ、ここにいたんですね。」
「黒子、あの……これは一体?」
あ、みなさんこんにちは。突然ですが私は今結構大変な状況にあっていたりします。
何かって?それはー――……
「どうしてここにテツヤ2号が…?」
ここは私の家の近くの公園。私はよくここに散歩に来る。
……ババくさいとか言わないでね、空しくなるから。
で、なぜか目の前から見知った顔の人が来るなーと思ったらまさかの黒子で。
あ、私と黒子は中学が一緒だから家も必然的に近所な訳でして……。
「偶然ですよ。天気がいいから少しとおくまで散歩させようと思って歩いていたら偶然姫さんと会っちゃいました。」
本当はこの時間に来るといると分かっていたから来た、
なんて言えたら良いんですけどね。
そんなこと言ったら姫さんが後でどんな行動に出るか想像に苦労しないので内緒ですね。
「……へぇ、すごい偶然だね。
さっき"ここにいたんですね"、とか私がここにいること分かってました的な発言してましたけど…。」
あ、案外疑り深かったんですね。
「そうですか?気のせいですよ。僕もまさか姫さんに会うとは思ってませんでした。」
「いや…うん、私も黒子一人なら良かったけど何でテツヤ2号までいるのかな?
私が火神同様犬が大嫌いと知りながらワザとやっているようにしか思えないんだけど。」
そう、別に黒子一人なら偶然会いました、でも問題ないのだ。
むしろ2人でのんびりー、とかやってもいいくらいだ。
だけどテツヤ2号がいると分かれば話は別だ。
私は昔から犬が嫌いだった。多分原因を探っていけば兄にあるんだろう。
兄は小さいころから動物に好かれる才能があった。
対照的に私はなぜか何もしていないのに動物に嫌われる傾向にある。
……ここまで言えばもう分かるだろう。
動物に好かれる兄が家に動物を持ち帰りすぎてそのたびに痛い思いをしている私は動物嫌いになった。
まして犬なんていい思い出なんてあったもんじゃない。
「姫さんが嫌がることをワザとして僕に何のメリットがあるんですか?」
「……私が嫌がる顔を見て喜んでるとか?」
あの優しそうな黒子に限ってそれはないと信じたいけれど…。
「そんなわけないじゃないですか。」
一瞬、本当のことを疲れて焦った。まさかここまで勘が鋭いとは…。
「……ちょっ、黒子!!」
「あ、」
ついそんな考え事をしていたらテツヤ2号が姫さんのほうに走っていってる。
「やだっ…本当…、怖いっ!」
……あぁ、やっぱり姫さんには笑顔が一番だ。
こんな顔をさせたくてボクは2号と一緒に散歩に来たんじゃない。
「2号、姫さんが怖がってますからやめましょう。」
心のうちではひっそりとした怒りを含ませながら…。
「……っ、ごめん。」
「いえ、ボクの方こそ苦手だと分かっていたのに怖がらせてしまってすみません。
姫さんは笑顔がやっぱり一番素適ですね。」
ずきゅーーーーん!!
黒子のその笑顔のほうが反則っ!!
「あ、うん平気。あの…2号にごめんねって言っといてもらえる?」
何だかんだ私に敵意を向けた感じはしなかったし……きっとじゃれつきたかっただけだよね?
「……はい。2号も悪かったと思ってます。」
「そっか、」
「姫さんはこの後何も予定ないですか?」
「……?うん。」
「それでしたらボクとどこか出かけませんか?
2号の散歩ももう終わりますし。怖がらせたお詫びに甘いものでもおごりますよ。」
……それって、もしかしてデートのお誘い的……。
いや、付き合ってないからデートってのはおかしいか。
「……まぁ、いいよ。」
でも、どうしようすごく嬉しい!!
黒子にずっと片想いしてる身としてはこういうのが発展のきっかけに繋がるんだもんね!!
「では、すぐに戻ってきますから待っていてください。」
「うんっ!」
2号の顔をふいに見たらなんだかよく分からないドヤ顔をしていたように見えた。
犬にドヤ顔される私って一体何なのよ。
でも
頑張れよ、
っていってくれてる気がした。(調子よすぎかな?)
「よしっ…がんばろ。」
犬のドヤ顔。
かなり前になりますが2000hitお礼文でした!
キャラは悩みましたが結局黒子君にしちゃいました。
楽しんでいただけたでしょうか?
では、お次は3000hitお礼分になります。
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