(いただきもの/涙様) 「目金くんかーわい!」 「ぅぐっ」 ぼす、という後ろからの急な衝撃に軽く呻き声を上げてよろめく。そんな僕にお構いなしに、抱き着いてきた張本人のなまえさんは僕の首筋に顔を埋めている。…少しくすぐったい。 「目金くんいい匂いがする。」 「…昨日のシャンプーかなんかじゃないですか。」 あくまで、平然を装いつつ彼女の質問に答える。抱き着いてる方は分からないが、抱き着かれてる側としては、心臓がバクバクいっていて、それこそ聞こえるんじゃないかってくらいに動揺しているのだ。 それに…、自分の好きな人から抱き着かれているのだから、本当は、もうこれ以上ないくらいにドキドキしているのに。 そしてまた、彼女はいつもの言葉を言う。 「目金くん可愛いよねー!」 「…それはどうも。」 可愛いよねぇ、と毎日毎日(それはもううんざりするくらいに)言われている。 同い年なのに、僕がちょっと頭一個分身長が低いからってこの扱い。いつも可愛い止まり。 全然相手にされないよりかはマシなんだけどいい加減、可愛い、だけじゃ物足りなくなって。 僕はいつの間にか、可愛いの先を望んでいた。望んでいただけだから、口にするつもりはなかったんだけど。 つい、そう、ついポロリと言ってしまった。 「嫌だ。」 「…へ?」 さっきまでにこにこ笑顔だった彼女の顔が一辺して、今は大きく目を見開いている。 僕も僕で言うつもりはなくてびっくりしていたんだけど、もはやここまできて後戻りはできない。 僕は肩に回されたなまえさんの手を取り、向かい合う体制になると、ゆっくり息を吐いてこう言った。 ねぇ、なまえさん 可愛いじゃなくて、「好き。」って言って下さい。 愛しの涙様より頂きました、目金君夢です。 目金君がすごく…萌えです…。 ツンデレというよりはデレデレな感じですね!もう!可愛い! 目金君がもっと広まれば良いと思いました。 こちらこそありがとうございました。素敵な目金君夢ありがとうございました! 黒霧 |