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全くもって訳がわからない。
なんで、こんなことになってるのよ。


ナターリヤは自分の腕の中ですやすやと眠っているなまえを見ながらため息をついた。


話は数時間前に遡る。





「ナターリヤああぁ!」

「どうしたの」

「ナターリヤは私のこと愛してる!?」

「…なんなの、いきなり」


ナターリヤが部屋で寛いでいると、突然大きな音がして扉が開きなまえが現れ、何の前触れもなく突進され、抱き着かれた。


何時もは少し白めの肌が薄桃色に染まり、大きな黒目は潤んで、更に上目使い。
全速力で走ってきたのか息は荒く、身体が密着してるので柔らかな感触が暖かな体温と共に伝わる。



要するに、



「(可愛い可愛い可愛い可愛いわなまえ!これは持ち帰ってもいいの?いいわよね、でもここは私の部屋だから……)」


混乱しながらもちゃっかり抱きしめてみる

と、ここであることに気付く


「(……酒の匂い?)」


よくよくみてみれば酔っ払いの症状であることが見て取れる。



「酒、飲んだの?」

「イヴァンさんにウォトカ貰ったのー」


先程とは打って変わって上機嫌に言うなまえだが直ぐにまた泣きそうな顔に戻って


「…ナターリヤは、私のこと好きじゃない?私はナターリヤのこと大好きなのに」


恥ずかしがりななまえは普段あまり好きだとかは言わない
その言葉をすんなりと言うあたり、かなり酔っているらしい


「なんでそんなこと考えてるの」

「だって…、ナターリヤは、イヴァンさんが好きなんでしょ?」

「馬鹿ね、私はなまえを愛してるわ」

「あああ愛して…っ!」


さっと顔に赤みが増す
どうやら『愛してる』は刺激が強かったらしい


「わっ、私も、あ、あ、あいっ」


真っ赤な顔で『あ』と『い』を繰り返すなまえが可愛くて、思わずキスをした


「可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い…」

「ナナナナターリヤっ!」


真っ赤な顔を更に赤くさせると


ぽすっ


ナターリヤの腕に収まり、緊張が切れたのかすーすーと寝息を立てはじめた





そして冒頭に至る



結局何がなんだかわからないけれど、好きという言葉と真っ赤な顔が見れたし、今も幸せだからどうでもいいとか思う自分がいた






リスキーな愛で溶かして







後日

「で、なんであんなこと聞いたの」

「え、えっとねぇ、確かイヴァンさんがナターリヤに結婚を迫られてるって話をしてて…」

「なまえと付き合い始めてからはしてないわ」

「………昔はしてたんだ。」

「じゃあなまえ、結婚しましょ」












かわえええええ!
ナタちゃんかわええええ!
こんな萌え百合を書いてくださりありがとうございます…!
というかリクエストが百合ですいません。自重できませんすいません!
これからもよろしくお願いします!

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