「ねえエリザ」


「なあに、なまえ」


「放してくれないかしら」　


「いや」


「…」　


「だって貴女、本ばかりで私の事見向きもしないもの」


「嫉妬は見苦しいわ」　


「えー、酷い」


「思ってないくせ、」　


、


「…不意打ちは好きじゃないわ」　


「だってこうでもしないとさせてくれないじゃない」


「恥ずかしいもの」　


「自分からはハグもキスもするくせに」


「私は攻めがいいの」　


「うわあ、横暴」






エリザは妖しく笑った。





「じゃあ今日は、私が攻めね」







下　剋　上