男鹿さんの片想いというかなんというか。
何が書きたいのかわかんなくなってきた。
男鹿さんが若干女々しいのでふるおがっぽいかと。





「なぁ、古市、こっち向いて」
「ん?どうしたんだよいきなり」

古市はきょとんとした顔でこちらを向いた
でも、そうじゃなくて、
こっち向いてっていうのは、
そういうことじゃなくて、

「違う」
「え?何が?」

怪訝そうな顔をする古市
上手く言えない、けど
こっち向いてっていうのは
全部、って事。
心も身体も、ぜんぶ。
でも古市は、
心はこっちを向いてない、と思う。
古市はいつも、俺を見ているようで見ていない。

「なあ、俺を見て、」
俺だけを、見て

「え…?」
「ふるいち、」
ぼうっと、古市を見ると
俺の顔をじっと見つめてくる
それだけでなんか嬉しくて
良く分からないけど
それだけで、嬉しいんだ

もっとずっと見ていて欲しい
目を離さないで
ずっとずっと、俺だけを見ていてほしい
なんて、欲張りなのだろうか

古市はずっと傍にいた
古市が隣にいるのは当たり前で
なのに、ふと、寂しくなる時がある
古市が、俺以外のモノを見ているとき
俺以外の事を考えているとき
俺以外の奴と一緒にいるとき
すごく、もやもやした感じに襲われて
どうしようもなく不安になる

俺以外と喋るな
俺以外見るな
俺だけと話せばいい
俺だけを見ていればいい
俺のことだけを、考えていてほしい


酷く自分勝手な、最低な、独占欲



「俺が女だったら、古市は俺のことをずっと見ていてくれたのかな」
古市は女が大好きだから
そんなことを考えて
何度自分が女ならよかっただろう
なんて馬鹿な思考を巡らせたことか



あー、だから、とにかく、
「こっちを、向いて、くれ、」


「え?男鹿?どうしたんだ?」
古市は珍しく、オロオロして
俺の方を見ていた、心配そうに、俺を、
「え?」
俺は、状況を把握するのに時間がかかった
なにせ、古市が俺を見ていたからだ
それは、俺が読み取れる限りでは、心もこちらに向いていた
ずっと古市を見てきたから、わかるのだ
古市の心がどこに向いているかなんて
わかるように、なってしまったのだ
何度見たって、本当の意味でこちらを向いてくれなかった古市
何度嘆いた事か
女に生まれたかったとか
古市の目をどうやったら引けるだろうかとか
何度も考えたし
とにかく、そんな古市が今、こちらを向いているのだ
何故だかわからないが


わからなかったけど
古市が教えてくれた
「なんで泣いてるんだ?」
え?嘘だろ?泣いてる?俺が?
今まで泣いた事などなかったはずだ
どんなに苦しくても
悲しくても
泣いたことなんてなかった
なのになんで泣いてるんだろう


こんなことは初めてだった


「大丈夫かよ…?」
戸惑いながらも古市は
俺の涙を止めようと
俺の頭を優しく撫でた
そんな古市の手が暖かくて、優しくて
これじゃあ涙が止まるどころか
嬉しくて余計涙が出そうだな
なんて考えながらも
古市の手の暖かさに浸った



古市、好き、すき、だいすき、

こっちを向いて

好きだといって

お願いだから

俺だけを、見て



なんて、我侭?
(どうか、我侭な俺を許してくれ)





――――――――


片想いっぽいのが書きたかったんだけど
よくわからないものになった
おが→(←)ふるだったらいいね
古市は男鹿を見ているようでみていないけど
見てるときは見てるんだよ
むしろ照れ隠しで見てないみたいな
密かに見てるみたいな
だから古市も片想いみたいな
感じだといいな←







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