SpecialShortStory
Summer,sunflower,and happiness - 1







 青い空。



 流れる白い雲。




 照り付ける太陽。




 そして……





 眩しいくらいの、あなたの笑顔。




†Summer,sunflower,and happiness†





「あっちぃー……」



 拭っても拭っても、おさまることを知らない汗は今もまだ、彼の額を濡らしてる。


 パタパタとタオルで扇いでみても気休め程度にしかならなくて。

 それでも彼は、私の後をついてくる。





「まだかよーサラ……。
こんな暑い中どこまで行くんだよー」

「もうちょっと!」

「さっきからそればっかじゃん……」




 文句を言うだけで、足は決して休めない。


 ……本当は優しいんだもんね、その証拠に……ほら。




「帽子、ちゃんと被っとけよ。
ぶっ倒れちまうぞ?」

「……ありがと」




 自分だって、暑くて堪らないくせに。


 優しいんだもんなぁ。




 彼の、少し大きい帽子を深く被り、ばれないよう笑った。





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