「さくや〜!おなかすいたっていったでしょ!もうがまんできないわ!!」

「わかりました、お嬢様。」

姉妹の姉のほうが叫んだ。すると咲夜はポケットからクッキーを取りだし、お嬢様に与えた。

ただでさえ異様な光景なのだが次の瞬間、教室内に衝撃が走った。

そう…
先程取りだしたクッキーを…
お嬢様、と呼ばれた女の子に…
口移しで与えたのだ。

――――!?

「お味はどうですか?」

「おいしいわよ。」

霊夢が周りをみると魔理沙や幽々子はニヤニヤしていたが早苗は顔を真っ赤にして動揺してしまっている。

すると今度は妹のほうが駄々をこねた。

「さくや〜!おしっこ〜!」

「フラン様!?なら私がトイレまでついていって…」

「ひとりでいけるからいいわよ。」

残念そうな顔をする咲夜。

するとお嬢様、もといレミリア・スカーレットが咲夜のメイド服の裾を引っ張った。

「あらあら…どうしたのですか。こうしてほしいのですね、わかりました♪」

咲夜はレミリアに抱き着き、ほっぺをつつきはじめた。

ぷにぷにぷにぷにぷにぷに……♪

「ずるいー!フランも!フランも!」

「はいはい。なら同時に…」

ぷにぷにぷにぷにぷにぷに……♪

この授業で生徒が学んだことはただひとつ。
十六夜咲夜という英語教師はロリコンなんだと。

とりあえず…

誰でもいい…本当に誰でもいいんだ…!

頼むからこの教師の暴走を止めてくれ!!


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