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04


おかしいな、さっき見まわしたときいなかったはずだぞ!?
忍ちんが驚いた顔で身を引いたのが目に入ったけれど、いまはとりあえず生徒会メンバーのチェックだ。
もう何度もみた生徒会メンバーの写真を思い出す。

俺様生徒会長に、爽やかスマイルだけれど目が笑っていない王子様副会長、無口そうな書記に双子の会計。
夢そのものの王道を絵にかいたリアル生徒会メンバー!!!!!
それをようやくついに生で見れるんだ!
息が荒くなりそうなのを必死で抑えながら「えーっとあれがー」と忍ちんが指さす方向を目で追った。

「生徒会長の火王院隼人さん」

もはや二次元にしかいないんじゃないのかと思えるようなすごい名字の生徒会長が俺の目に―――。

「……ど、どれ?」

視線を向けたはいいが、写真に写っていた俺様はいない。
なんかやたら真面目そうな生徒が4人いるだけだ。

「えーっとね右奥の眼鏡かけてるひと。とっても優しくてイイひとだよ」
「……」

え、あの―――地味眼鏡?

「そして……あ、あの二つ先のテーブルにいるのが副会長の花宮紫苑さん」
「……ど、どれ?」
「天パーのほう」
「……」

天パー?
コントで髪爆発したわけじゃなくて?

「それでー、書記と会計さんは仲良しでねー。ほらあそこ」
「…………あのふたり?」
「そう、ぽっちゃりした色白なほうが書記の要祐司さんで、となりの背の高いよく焼けてるほうが会計の東雲飛鳥さん。あとはほらあそこにいるのが僕たちと同じ二年の書記と会計の補佐くんたち」
「……」

オセロだろ。
いやていうかぽっちゃりとかいうレベルじゃねーだろ。
それに焼けてる? お前国籍違うだろ!!!!くらい色黒いけど?
そんでもって補佐も補佐で地味×2……!


「……」
「みんないい人たちだよ」
「……」

俺の目に映る生徒会長、副会長、書記、会計。
―――無駄に派手な名前してるくせに、明らかに名前負けしてる平凡地味無駄に個性的!!!

not美形!!!!

「―――……あの、この人たちは?」

ポケットから取り出し、例の生徒会メンバーの写真を忍ちんに差し出した。
忍ちんはまじまじとそれを見て―――。

「ああ。これ二年前の先輩たちだよ。僕、中等部にいたころ見たことあるけどすっごくカッコイイひとたちだったよ」
「……二年前」
「そう! もうファンクラブあるくらい人気な人たちだったんだー♪ 素敵だよねー。生徒会長とか俺様って感じだし……って、あっ、あの俺様っていうのはね……。……嘉信くん?」
「……二年前」

忍ちんが写真を見ながらきゃあきゃあ言ってる声も頭には入ってこなかった。


―――二年前、だとぉ!???




***

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