ゆうくん登場!


「いやー、拍手お礼SS用アンケート、大盛況だったねー」
「ほんとだよねー! やっぱ俺の愛の力! みんなの希望は俺俺ー! 俺がドSに優斗さんを攻めるんだもんねー!」
「はっ。お前にドS攻めなんて出来るのか?」
「はぁ!? できるに決まってんだろ! 俺はもともとSっ気な小悪魔攻めなんだからな!」
「意味わからん」
「まぁまあ。捺くんだってヤればできるよね。ああ、でも万全を期すためにも俺がレクチャーしようか?」
「え……。智紀さんは……いいや」
「遠慮しなくっていいよ♪ 捺くんは確かに優斗を攻める相手として票を集めてたけど、俺もねー、結構マルチに票集めてたからね?」
「お前に票入れるなんて気が知れないな。ただの変態なのに」
「あれー晄人くん嫉妬ー? 心が狭い男はモテないよ? 世の中の可愛い女子はね意外に変態が好きなんだよ。まぁ俺は変態じゃないけど。ちょっとエロいだけだけどねー」
「……(智紀さんが変態じゃなけりゃ誰を変態と呼ぶ!)」
「俺だってエロい」
「……つーか松原……なに珍しくそんな張り合ってるんだよ」
「まぁまぁ、そんなことより今日はこれ!これだよ!」
「なにそれ? 栄養ドリンク?」
「ラベルもなにもついてないぞ。こいつのことだ怪しいものだろ」
「怪しいなんて失礼だなー。これは若返りの薬なんだよ」
「若返り?」
「どうせ偽物だろ」
「まぁまぁ。さ、優斗ー♪」
「……なに。みんな揃ってなにしてるの?」
「優斗これ飲んで?」
「え、なに……」
「いいからいいから」
「ちょ、智紀さん。それ」
「平気平気だって」
「お前、ほんとに大丈夫なんだろうな」
「え、なに。怪しいもの?」
「いいからいいから。それ飲んだら捺くん泣いて喜ぶからさ」
「はぁ!? なにそれ、智紀さん!?」
「ほらほら」
「うわ、ちょっ!!!」

ごくごくーっと、無理やり優斗さんは智紀さんに怪しいドリンクを飲まされてた。
そして飲み干して数秒後――――。

「な、なんだこれ……。身体があつ……っあ」

ぼん、と日常的になさそうな小さな爆発音つーか漫画みたいな音がしたと思ったら……。

「「「……」」」
「けほっ……」

優斗さんがいたところに現れた―――5、6歳くらいの男の子に俺達は固まった。

栗色のふわふわした髪。
ぱっちり二重の目。
華奢な身体。
小さい手足。
優斗さんの面影がある―――。

「うわああああ! な、なに!? ゆ、優斗さん!?」

優斗さんが消えて、現れた男の子。

「へー、ほんとに若返りの薬なんだねー」
「……若返りとかいう問題か? 幼児化してるぞ?」
「ちょ、ちょっと、どうなってんの!? ま、まじでこの子優斗さん!?」
「そうだろうね。面影あるし」

「……おにーちゃんたち、だれ?」

優斗さんの服がだぼだぼ状態の小さい優斗さん(たぶん)がきょとんとつぶらな目で俺達を見てきた。

「「「……」」」

うおおおお!!!!
な、なにこの可愛さ!!!

「……捺、お前鼻血出てるぞ」
「えっ」
「俺は君のおにいちゃんだよー♪ おいでーチョコ上げるよ」
「だ、ダメっ!! 智紀さんのところなんていったらなにされるか!!! お、俺のとこおいで!!!!!! 俺はゆ、ゆ、ゆうとくんの嫁だからっ!!!」
「……捺くん、なに言ってるか自分でわかってる?」
「馬鹿は引っ込んでろ。ほら、優斗俺のとこにこい。俺はお前の兄貴だ」
「……晄人、なんか兄貴って言い方キモいよ。ほら優斗がビビってる。優斗くん、智紀おにいちゃんのところおいでー♪」
「優、俺のとこへこい」
「だ、だめだって! ゆ、ゆ、ゆうくん、捺おにいちゃんだよー!」

手を広げると、ミニ優斗さんはしばらく俺達をきょろきょろ見比べたあと俺の腕の中に来た。

「うぉっしゃー!!!!!!!!」

思わずぎゅっと抱きしめる。
小さい身体はふわふわして、暖かくって可愛い!!!!

「捺おにいちゃん、苦しい」
「ご、ごめん!」
「……捺くん、鼻血」
「お前犯罪者なるなよ」
「なるか、ぼけっ!!!」

そのあとは小さい優斗さんにお菓子あげたり、遊んであげたり小さい子向けの番組を見たりして過ごした。

「ね、やっぱりあそこも小さいんだよね」
「ちょ、智紀さん!?」
「ともおにーちゃんとおしっこ行こうかー♪」
「死ね、変態智紀。おい、俺とトイレ行くぞ」
「だから松原! お前今日キャラ崩壊してるって!!!」

そんなこんなで―――3時間後。


「本当に帰っていいの?」
「うん」
「お前ひとりで大丈夫か」
「大丈夫だって! ねー、ゆーくん!」
「うん。ぼく、捺おにーちゃんといっしょだからだいじょうぶ」
「(´???`)」
「……捺くんほんっとうに大丈夫?」
「お前まじで犯罪者なるんじゃないぞ。いくら優斗だからってこんな小さい子供に手出したら変た(ry」
「うっせーな!!! いくらなんでも、そんなことするわけねーだろ! はいはい! もうゆーくんはねんねの時間だから帰って!!!」
「わかったよ。まぁ効果は半日くらいらしいから朝には戻ってると思うよ」
「お前本当に手出すな(ry」
「うっせー!!!」
「あきおにーちゃん、ともおにーちゃん、ばいばーいヾ(@^▽^@)ノ~~~~~~~~~マタネー」
「「……」」
「ほら帰って!!!!」
人のこと犯罪者うんぬん言えるか!ってな目つきで小さい優斗さんを見たふたりを部屋から追い出した。
もう時間は9時。
よい子は寝る時間だ。
お風呂は悩んだけど、いろいろとなんとなくアレな気がして今日はやめることにして歯を磨いてベッドにふたりでもぐりこんだ。

「なつおにーちゃん、ゆうがねんねするまでいっしょいてくれる?」
「う、う、う、うん!!!」
「おやすみー」
「おやすみ!!!!」

あーなんで小さい子ってこんな可愛いんだろー!
元がっていうか、優斗さんだと思うと可愛さ一万倍増しって感じだし!!!
あーめちゃくちゃ身体やわらかー!
お尻ふわふわー!!!!

って、俺は変態じゃない!
ただ単純に背中ぽんぽんしてあげてただけだから!
そんなこんなしてるうちに小さい優斗さんは寝息をたてていた。
あどけなさすぎる寝顔に胸キュンが止まらない。
俺にしがみついてる小さい手がめちゃくちゃ可愛い。
起こさないように気をつけながらケータイ取って、寝顔をぱしゃり。
うあー!待ち受けにしよう!
寝顔を見て癒されて数分―――……。

「……犯罪者とかじゃなくって」

どうしてもひとつだけしておきたいことがあった。

「ちゅーくらいいいよな」

変な意味じゃなくって、優斗さんのファーストキス!!!を奪っておきたい!!!
そっと顔寄せて、小さい唇にちゅ、と触れあわせた。
ふに、としたやわらかい感触。
一瞬触れただけ、それだけでもすっげえ癒される。

ちびゆーとさんのキスゲット!!!(起きてないけど)
うっしゃー!と思ってたらボン、とまた音がした。
へ。
もうもとにもどったのかな。
いっきに俺の腕を掴んでた手の大きさが倍になる。
優斗さん、と見て見たら。

「ッ!!!????」

大きくはなってるけど、15,6歳くらいっぽそうだけど。
優斗くんじゃなくってどう見ても―――。

「まさかの女体化!?」

どーする俺!!?


☆つづ・・・かない!☆
*拍手お礼として公開していたSSです*

 

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